また、まったく分配金を出さない投資信託の方が、長期投資には向いているということもお話しました。
ただし、このような投資信託は、数ある投資信託のなかでも非常に少数派です。
私は、基準価格の1〜2%程度の「分配金(この記事では投資信託の場合は金をつけます)」であれば、まあ許容できると考えています。それは、直接個別株式に投資しても、そのくらいの「分配(株の場合はつけません)」は出されるからです。
投資信託の基準価格は、株の価格が上昇するのにしたがってあがっていきますが、株式が「分配」を出した場合もその分上昇します。ですから、現在の株式の「分配」の水準程度の「分配金」をだすのであれば、株を直接持つ場合と比べ、税金上は損得なしとなります。
しかし、こんな分配金をだす投資信託もあります。例えば日興アセットが出しているGW7つの卵という投資信託です。

グラフを見ていただくと分かるとおり、3回大きく基準価格が下がっています。なんと第1回目は25%、第2回目は7.5%、第3回目は25%程度の分配金を出しています。
基準価格の25%の分配金を出すということは、資産の2.5%を頼まれもしないのに税金を払っているということです。
私には正気の沙汰とは思えません。皆さんはどうですか?
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GW7つの卵という商品は、モーニングスターで、2005年受賞しているので、知っています。先日、説明を聞きに、日興コーデアル証券に、戦々兢々ながら(?)行きました。
担当者は、部長兼店頭サービス課長の肩書きを持つ人でした。その人が言うには、この商品の分配金は、2005年の1月の分配金800円あたりが、本来の目標らしいです。
ところが、2005年の日本株式は、TOPIX43%、日経平均40%近く上昇したところから、日本の大型、小型株式の部分が大きくリターンしたらしいです。さらに、円高ドル安もプラスに働いたようです。
分配金については、購入しやすいように、およそ1万円に基準値が下がるようにする方針だそうです。
なお、この商品は、リスクを分散することで、安定的かつ効率的にリターンを狙うものだそうです。
2006年1月の2700円の分配金は、あくまでも例外と考えてほしいということでした。